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歌詞和訳 Chicago – Saturday In The Park コード

1970s

1972年発表のアルバム Chicago V 所収。米3位を記録したヒットシングル。
同アルバムの米1位の大ヒットにも寄与。

Saturday In The Park

(Robert Lamm)

Am7 D7
Saturday in the park
G7 C
I think it was the Fourth of July
Am7 D7
Saturday in the park
G7 C
I think it was the Fourth of July
Bm7 Em7
People dancing, people laughing
DM7
A man selling ice cream
C G Am G D G G7
Singing Italian songs: (Eh, Cumpari ??)
C G
Can you dig it (yes, I can)
Am7
And I’ve been waiting such a long time
D7
For Saturday
土曜日の公園
あれは確か7月4日
土曜日の公園
独立記念日だったと思う
みんな踊ってる、笑ってる
アイスクリーム売りはイタリアの歌を
歌ってる: (インチキイタリア語)
君には分かるかい?(ああ、分かるよ)
僕はこんなにも長い間ずっと待っていた
こんな土曜日を


Saturday in the park
You’d think it was the Fourth of July
Saturday in the park
You’d think it was the Fourth of July
People talking, really smiling
A man playing guitar
Singing for us all
Will you help him change the world
Can you dig it (yes, I can)
And I’ve been waiting such a long time
For today
土曜日の公園
7月4日だったよね
土曜日の公園
独立記念日だったよね
みんなおしゃべり、ニコニコしながら
ギター弾きなんかもいて
僕らみんなに歌を歌ってる
一緒に歌って世界を変える手伝いをしてやろう
君に分かるかい?(もちろんさ)
僕はずっと待っていたのさ
今日という日を


Gm7 C
Slow motion riders
Gm7 C
Fly the colors of the day
Bbm7
A bronze man still can
Bbm7
Tell stories his own way
F G Am G
Listen children all is not lost
Am G Am G
All is not lost, oh no, no
星条旗を掲げた自転車が
ゆっくり通り過ぎる
ブロンズ像のヒーローの話は
今でも通用するみたい
お聞きなさい子供達、全てを失ってなどいない
何もかも無くなったわけじゃないぞ


Funny days in the park
Every day’s the Fourth of July
Funny days in the park
Every day’s the Fourth of July
People reaching, people touching
A real celebration
Waiting for us all
If we want it, really want it
Can you dig it (yes, I can)
And I’ve been waiting such a long time
For the day
おかしな日の公園
毎日が7月4日みたい
おかしな日の公園だった
毎日が独立記念日
みんなが手を差し伸べ、その手を取り合う
本当の祝福が
僕らみんなを待っている
僕らが望むなら、本当に望むなら
君に分かるかい?(うん、分かるさ)
そして僕はずっと心待ちにしていた
この日を


シカゴやNYの球場では土曜日にこれがかかるそうな。日本でもCM等でおなじみ。

7月4日は米国の独立記念日(Independence Day)、即ち戦勝記念日。
古い漫画だが、Bronze Man という空軍兵士のヒーローがいる。政治家なり戦争功労者の銅像は米国の公園の其処此処にある。
て事は、これは戦争や平和に関する歌… かも知れない。

NY公演時にシカゴ(ややこしい…)の面々はセントラルパーク沿いに投宿した。メンバーの一人、キーボード奏者の Robert Lamm は同公園を散策した際に催事の踊りや歌の雰囲気に感じ入り本作の着想を得る。
すると本作は単にその楽しい雰囲気を伝える歌に過ぎぬとも思える。実際、詞を一々深読みしなければ、冒頭に表題の文言が歌われる本作の印象は、土曜日の公園で何だか楽しそう、に尽きる。

A real celebration (本当の祝福)とは何の事か定かならぬが、負ける事の無い米国の絶対価値を盲目的楽観的に礼讃しているのならウンザリ(邪推)。70年前後にベトナム戦争の影響で作られた多くの歌と同様に、本作が厭戦反戦の雰囲気を表すものなのかどうかも正直よく分かりません。

dig は俗語的な使い方で、理解する、の意。
これは例えば日本語の「汲む」が派生的に、理解する、の意を持つに至ったのに似て、原義「掘る」からの変遷。
他には、気付く、好む、等の意を持つに至っている。
ビートルズの曲名にもあったり(Dig it)、タモリ倶楽部の主題歌(?) Short Shorts の冒頭のセリフ
Ooh man, dig that crazy chick おい、見ろよあのスゲー女
等にも見られる。
あ、「汲む」なんかよりもっといい「穿つ(うがつ)」という好例があった。
これは原義が、穴をあける、で dig に同じ。更には派生語義も、本質に触れる、と近い。
しかしこの言葉は、詮索の意が優位になり更に派生して、疑義を抱く、という意味で使われる事が多くなった。「うがった見方」などと使われ、今はこれは疑義を表すのに使う場合は誤用とされるが、いずれ完全に支配的になるだろう。
ある程度慣用性が高まれば、言葉に誤用もへったくれも無い。言葉の乱れだの誤用だのと叫ぶ人の気持ちも分かりはする。しかし、言葉に関する原理主義に余り意味意義は無い。慣用が言語の体系を生んだのであり、語法文法が先にあったのではない。
話が逸れました。

ギターを弾いて歌を歌って世界を変えるなんて、それこそジョンレノンの事だろうか。
前年71年には彼の Imagine が大ヒットしているし(ギターじゃなくてピアノの曲だけど)、If we want it の所などは Happy Xmas (War Is Over) っぽい。
更にはレノンは同公園に面したダコタハウスに住んでいるし。
と思って念の為に調べたら、レノン夫妻の入居は翌73年でした…

Lamm の歌うイタリア語はインチキだが、Eh, Cumpari! という歌は実在

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