80年発表の第3作アルバム Zenyatta Mondatta 所収。
Man in a Suitcase
(Sting)
It’s only mine because it holds my suitcase
It looks like home to me alright
But it’s a hundred miles from yesterday night
スーツケースがあるから僕だけの場所
全く自分の家みたいさ
だけど昨日の夜からは百マイルも離れてる
Is it me, the man with the stranger’s face
Must I be the man in a suitcase
Is it me, the man with the stranger’s face
見知らぬ顔の男ってのは僕?
スーツケースの中にいなきゃだめなのか?
よそ者っていうのは僕の事?
For security I race for my connection
Bird in a flying cage you’ll never get to know me well
The world’s my oyster, a hotel room’s a prison cell
安全のためにつながりを求める
空飛ぶ籠の中の鳥みたいな僕をよく知るようになる人なんていないだろう
世界は僕のカキ、ホテルの部屋は刑務所の独房
Is it me, the man with the stranger’s face
Must I be the man in a suitcase
Is it me, the man with the stranger’s face
見知らぬ顔の男ってのは僕?
スーツケースの中にいなきゃだめなのか?
よそ者っていうのは僕の事?
Fm7
It’s only mine because it holds my suitcase
It looks like home to me alright
But it’s a hundred miles from yesterday night
スーツケースがあるから僕だけの場所
全く自分の家みたいさ
だけど昨日の夜からは百マイルも離れてる
Is it me, the man with the stranger’s face
Must I be the man in a suitcase
Is it me, the man with the stranger’s face
見知らぬ顔の男ってのは僕?
スーツケースの中にいなきゃだめなのか?
よそ者っていうのは僕の事?
Must I be the man in a suitcase
Is it me, the man with the stranger’s face
Must I be the man in a suitcase
Is it me, the man with the stranger’s face…
デビューアルバムも2作目も売れた日にゃそりゃもうバンドは大忙し。さあツアーだやれ次作だとマネジメントやレーベルに尻を叩かれる。で、3作目も果たして売れるんだけど当のメンバーはその出来に不満足、ただただ心身共に疲弊、ってのは多くの(売れた)ミュージシャンの経験する所。
世界を飛び回ったその先で曲作り、書き下ろしてすぐ録音。そんな忙殺の旅での心理状態が反映された歌、という憶測に対し作者スティングはこう答えたらしい。
「いや、腹話術の人形の歌だよ」
きっと冗談や韜晦の類だろうが、作者が言うんだからそれを全く否定する事も出来ないか。
すると「スーツケースの流れ者」は両方を表し得る優れた邦題って事になりそう。
The world’s my oyster
初出はシェイクスピアの戯曲
Why then the world’s mine oyster, Which I with sword will open.
オスカーワイルドも引用
The world was my oyster, but I used the wrong fork.
開ければ中に真珠が入っている(かも知れない)事から、今では「努力/やり方次第で欲しいものは手に入る」くらいの意味で使われる。
0:27
皮にあの文言が書かれたドラム!ん?だけど下の写真とは書かれた位置もタムの並びも違う。まだ日本語の方は見当たらないし。色んなセットに書いてたんだな。まあ「パンク的」ではあるけど…
筆者が The world’s my oyster を初めて聞いた(認識した)のはこの歌だったと記憶。
この時は、後に続く不敵な笑い声から「世界は俺のもの/俺が支配者だ」と読み取ったが、強ち外れてはいなかった。
コメント
またリクエストに答えて頂き誠にありがとう御座います。
「Man in a Suitcase」というドラマがあるらしく、それを何かもじった曲なのだと思うのですが、そこまではご存知無いでしょうか?。なんか、どこでもドアみたいにスーツケースを使うぽいのですが。
ぼくがThe Policeにシビレたのはこの時のツアー映画「Around the World」を見てからでした。ドラムの文字もまんま映っていた気がします。十年前の再結成の時にちょっと期待したのですが、流石にもう書いてなかったぽいですね。
ドラマはスリラーだったのでスティングがそのタイトルだけ借用したのかと思ったんですが、八兵衛さんの仰る様なSFっぽい描写があったみたいですね。すると短期間にあちこち移動させられた自分達をその主人公になぞらえたのでしょうね。
>再結成の時にちょっと期待
わははは!もはや時代が許さない?日本人の「犯人」は誰なんでしょうね。
その再結成時の Wrapped Around Your Finger の動画を追加しました。終始ドラマーのみを映した珍しい映像。テンポが遅く、サマーズのギターもいい感じです。