1975年発表のシングル。翌76年に英8位、米10位を記録。同年の第10作アルバム Station to Station に収録。
Golden Years
(David Bowie)
F# E
Golden years, gold, whop, whop, whop
Golden years, gold, whop, whop, whop
Golden years, gold, whop, whop, whop
定年後、ゴールド
ゴールデンイヤーズ、ゴールド
F# E
Don’t let me hear you say
Life’s taking you nowhere, angel
Come get up my baby
Look at the sky, life’s begun
Nights are warm and the days are young
Come get up my baby
聞きたくないよ、ねえ君
ほら起きて
空をご覧よ、人生は始まったばっか
夜だってアツいんだからまだまだこれからさ
ほら起きて
D Bm
There’s my baby lost that’s all
Once I’m begging you, save her little
F# E
soul
Gold, whop, whop, whop
Come get up my baby
お願いだからちょっと助けてやってほしい
F# E
Last night they loved you
Opening doors and pulling some strings, angel
Come get up my baby
In walked luck and you looked in time
Never look back, walk tall, act fine
Come get up my baby
昨夜ちやほやされてた、ねえ君
ほら起きて
去ってしまったチャンスを振り返る君
でも前を見て、堂々と、胸を張ってりゃいいさ
ほら起きて
D Bm D Bm
I’ll stick with you baby for a thousand years
G C A F# Bm Em7
Nothing’s gonna touch you in these golden years
Gold
F# E
Golden years, gold, whop, whop, whop
Come get up my baby
こんな隠遁生活じゃ、君の心を動かすものは何も無いだろうから
ゴールド
F# E
Some of these days and it won’t be long
Gonna drive back down where you once belonged
In the back of a dream car twenty foot long
Don’t cry my sweet, don’t break my heart
Doing all right but you gotta get smart
君が前いたとこにドライブしよう
20フィートのデカい車の後ろに乗って
泣くのはおよし、俺もつらくなっちゃう
君は全然大丈夫、だけどちょっと知恵がいる
Wish upon wish upon day upon day
I believe oh Lord, I believe all the way
Run for the shadows
Run for the shadows
Run for the shadows in these golden years
おお主よ、願っているのです
じっと隠れる
隠遁生活
隠居生活
There’s my baby, lost that’s all
Once I’m begging you, save her little soul
Gold, whop, whop, whop
Come get up my baby
お願いだからちょっと助けてやってほしい
Don’t let me hear you say
Life’s taking you nowhere, angel
Come get up my baby
Run for the shadows
Run for the shadows
Run for the shadows in these golden years
言わないで
ほら起きて
隠遁
隠居
ゴールデンイヤーズ
I’ll stick with you baby for a thousand years
Nothing’s gonna touch you in these golden years
Gold
Golden years, gold, whop, whop, whop…
こんな隠遁生活じゃ、君の心を動かすものは何も無いだろうから
ゴールド
ゴールデンイヤーズ…
本作をプレスリーに歌ってもらうべく持ち掛けたが断られたと作者ボウイ本人が言っていたそうな。
ま、自身が歌ってヒットしたんだから結果オーライ。
The story goes that he asked his then wife, Angie, to deliver the request, but she was too nervous to do so.
ただこの記事によれば、プレスリーにオファーの旨を伝えるようボウイに頼まれた当時の妻アンジーがビビって果たせずじまいとの由。つまりプレスリーの却下以前の話だと言う。
また、本作を聴いたプレスリーが次作レコードのプロデュースをボウイに電話で依頼したとの証言もある様だが、この手の噂話の真相は当の泉下の二人にしか分かるまい。
誕生日が同じ1月8日というのは真実だろうけど。
さてその歌の中身。
golden years = 定年後の時期
つまり悠悠自適をゴールデンとみなしている。
じゃあ「黄金時代」は英語で何と言うか。
golden age 或は golden era
世をすねてしまった様な隠遁状態の女の子に「ほら起きて」と終始語り掛ける。
君は上手くやれてる(doing all right)、でももうちょっと賢くならなきゃ(get smart)。
そして、
Never look back, walk tall, act fine
振り返らず堂々としてりゃいい、と励ましてくれるボウイ。
すると本作にはやはり、「黄金時代」はすぐそこに待っている、という裏の意味もあり、そのメッセージをプレスリーに暗に伝えるのが本来の主眼だったのかも知れない。
私は優しさという言葉の使われ方の皮相性が大っ嫌いだけど、この詞に滲み出ているものを作者ボウイの優しさと呼ばずして何と呼べばいい?
しかも歌い方が軽快なモンだから押しつけがましさなんて微塵も無い。
16ビートのドラムパターンの様なその歌唱リズム。
ボウイが米国で黒人にも受け入れられたのはきっとこのリズム感があったからだろう。
ソウルトレイン
出演時、ボウイは酔っぱらっていた(と言われる)が、何に酔ってたかは知らん。
これより下手な口パク知ってる人いたら教えて下さい。
追記
ボウイに見初められ日本ツアーでバッキングシンガーも務めたアバチェリーは、後にスーパーで本作を耳にした時、自身について書かれた歌だと直感したそうな。
また、ディープパープルのグレンヒューズは、ボウイが本作を書いたのは彼の家のカウチだったと明かしている。彼は彼でアンジーへの別れの歌だと思ったと言う。コカイン漬けの時期、LAで彼らは一緒に住んでいた。
さて「黄金時代」をストレートに歌った歌と言えばやっぱこれ
The Golden Age of Rock ‘n’ Roll
Mott the Hoople の74年の Top of the pops 出演時。
ロックは死んだ… “Or did it? Ladies and gentlemen, The Golden Age of Rock ‘n’ Roll!”
そして断然イアンハンターの方が口パク上手い!
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