1978年発表のデビューアルバム Outlandos d’Amour の3曲目。英12位、米32位を記録したシングル。
Roxanne
(Sting)
Gm
Gm F
EbM7 Dm7
Cm7 Fsus4
Gsus4
Gm F
Roxanne
EbM7 Dm7
You don’t have to put on the red light
Cm7 Fsus4
Those days are over
Gsus4
You don’t have to sell your body to the night
赤いネオンの下に立つ事なんてない
そんな日々はもう終わり
夜に体を売る事なんてない
Roxanne
You don’t have to wear that dress tonight
Walk the streets for money
You don’t care if it’s wrong or if it’s right
もう今夜はそんな恰好しなくていいんだよ
金のために通りに立つ事が
悪い事か良い事かなんて気にもかけないんだね
Cm Fsus4
Roxanne
Gsus4
You don’t have to put on the red light
Cm Fsus4
Roxanne
Gsus4
You don’t have to put on the red light
赤いネオンの下に立つなんて
ロクサーヌ
しなくていい
Cm Bb
(Roxanne) put on the red light
Eb F
(Roxanne) put on the red light
F Gm
(Roxanne) put on the red light
F/C Bb
(Roxanne) put on the red light
Eb F Gsus4
(Roxanne) put on the red light, oh
赤いネオンの下になんか立たなくていい
ロクサーヌ、ああ
I loved you since I knew you
I wouldn’t talk down to you
I have to tell you just how I feel
I won’t share you with another boy
偉そうに言うつもりはないよ
ただ僕の気持ちだけは分かってほしい
他の男と代わりばんこなんてまっぴら
I know my mind is made up
So put away your make up
Told you once I won’t tell you again
It’s a bad way
だからそんな化粧は落としておくれ
前にも言ったからもう二度と言わない
それは悪い事なんだよ
Roxanne
You don’t have to put on the red light
Roxanne
You don’t have to put on the red light
赤いネオンの下に立つなんて
ロクサーヌ
しなくていい
(Gsus4)
You don’t have to
Cm Bb
(Roxanne) put on the red light
Eb F
(Roxanne) put on the red light
F Gm
(Roxanne) put on the red light
F/C Bb
(Roxanne) put on the red light
Eb F
(Roxanne) put on the red light
F Gm
(Roxanne) put on the red light
F/C Bb
(Roxanne) put on the red light
Eb F
(Roxanne) put on the red light
F Gm
(Roxanne) put on the red light…
赤いネオンの下になんか立たなくていい…
アルバム表題 Outlandos d’Amour の d’Amour は仏語で、英語の of love に相当。でも Outlandos って何じゃ?とずっと思っていた。仕方なく調べる。すると…
outlaws(無法者)と commandos(コマンド部隊)をくっ付けた造語だそうな… んなモン、分かるかーい!
ドラマーのスチュワートコープランドの実兄でポリスのマネジャーでもあるマイルズコープランドは当初、アルバム表題を Police Brutality (警察の蛮行)に決めていた。しかし Roxanne を聴いた後に、もっとロマンチックなのが相応しいだろうと翻意してこれに定めたらしい… んー、何だか結局よう分からん…
バンド名のポリスは punk movement に乗っかった、反体制的な皮肉で付けたものだろう。だから Police Brutality なんてデビューの告知にピッタリではある。ベタ過ぎるくらいか。
ただ詞の中身は本作に限らず女々しいものが多い。これは時流を読んだ上でいかにもという反体制パンクの二番煎じを避けたかったからだろうか。
put on the red light = 赤いライトを浴びる
売春宿街は看板に赤いライトを使っていた事から red-light district と呼ばれる様になった。
日本の赤線地帯に当たるが、こっちは地図の当該地域を赤い線で囲ったのが由来。
主人公の男は何だか随分と正義漢ぶってはいるが、その小心は透けて見える。
ただ僕の気持ちだけは分かってほしい?じゃあ言ってご覧なさい。
「他の男とシェアしたくない…」女々しさ大爆発。
「前にも言った」なんて言ってるけど、この男きっと、本作中のセリフ全部、面と向かってロクサーヌ本人に言ってはいないだろう。
red-light district に人目を忍んでやって来ては電柱の陰からロクサーヌを盗み見。職が何であれ自立した女に対する引け目もあるだろうか。だから心の中で呟くだけ。だってこの思いが本物で、伝える勇気があれば、「それは悪い事なんだ」などと四の五の言わずとっくに彼女の手を引いて連れ去っている筈。
女にはこの男、どう映るのか?
それこそ女の腐った様なヤツと相手にしないのか、それとも母性本能を発動するのか(ま、こんな単純な二択でもなかろうが)。
本作を書いた Sting 自身にもこんな小心者の側面があるのだろう。臆病が故の想像力もきっと彼の作品を特異たらしめた要因の一つ。そして彼らは新たな潮流 New Wave の代表的なバンドの一つとなる。
自身の情けない一面の暴露も文学延いては芸術の使命の一つではあろう。
冒頭の笑い声を誘ったハプニング
0:14
「あれはピアノコード。ケツで弾いた。ちょっと休もうと思ってすぐそばにあったアップライトピアノに腰掛けたら蓋が開いててコードが鳴った。A demolished の音だと思うけど」
diminished(ディミニッシュコード)をもじった、言わば破壊和音。
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