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歌詞和訳 The Police – When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around

1980s

80年発表の第3作アルバム Zenyatta Mondatta 所収。

When the World Is Running Down, You Make the Best of What’s Still Around

(Sting)

Turn on my V.C.R., same one I’ve had for years
James Brown on the T.A.M.I. show
Same tape I’ve had for years
I sit in my old car, same one I’ve had for years
Old battery’s running down, it ran for years and years
ビデオをつける、何年も変わらず使ってるやつ
T.A.M.I.ショウに出てるジェームズブラウン
何年も変わらず持ってるテープ
古い車に座る、何年も変わらず乗ってるやつ
古いバッテリーが切れそう、何年も使ってきた

Turn on the radio, the static hurts my ears
Tell me, where would I go? I ain’t been out in years
Turn on the stereo, it’s played for years and years
An Otis Redding song, it’s all I own
ラジオをつけると、雑音で耳が痛くなる
教えてくれ、どこに行けばいい?もう何年も外に出てないよ
ステレオをつける、何年もかけてるやつ
オーティスレディングの歌、持ってんのはそれだけさ

When the world is running down
You make the best of what’s still around
When the world is running down
You make the best of what’s still around
世界が弱っていってる時、人はそれでも
周りにあるものを使ってやりくりするものさ

Plug in my M.C.I. to exercise my brain
Make records on my own, can’t go out in the rain
Pick up the telephone, I’ve listened here for years
No one to talk to me, I’ve listened here for years
M.C.I.のプラグを挿して脳を鍛えよう
一人でレコードを作る、雨の中では外に出られない
受話器を取る、ここで何年も聞いてきた
話す相手がいない、ここで何年も聞いてきた

When the world is running down
You make the best of what’s still around
When the world is running down
You make the best of what’s still around

(interlude)

When I feel lonely here, don’t waste my time with tears
I run ‘Deep Throat’ again, it ran for years and years
Don’t like the food I eat, the cans are running out
Same food for years and years, I hate the food I eat
ここにいて寂しくなっても泣いて時間を無駄になんてしない
またディープスロートを流す、何年も上映されてたやつ
自分の食べ物は気に入らない、缶詰は切れそう
何年も同じものばかり食べて、もううんざりさ

When the world is running down
You make the best of what’s still around
When the world is running down
You make the best of what’s still around

When the world is running down
You make the best of what’s still around
When the world is running down
You make the best of what’s still around

Turn on my V.C.R., same one I’ve had for years
James Brown on the T.A.M.I. show
Same tape I’ve had for years…

スティングが先日、時勢に鑑みソーシャルディスタンシングに引っかけて Don’t Stand So Close To Me を演って話題になってたけど、内容的にはこっちの方がよかった様な… ま、世界が弱ってるって歌うのはネガティブに過ぎるか。あ、同じ食べ物にうんざりもダメか。
それにしてもタイトル長過ぎ…

三十余年前に貸しレコード屋で借りたこの二枚組LPの歌詞カードには James Brown and Tommy Shaw と記されていた。スティングってスティクスが好きだったんか、などと思っていたが、時は流れてネット時代、事ある毎に二人の関係を検索するも、互いに言及も接点もなさげ。
で、対訳にあたり改めて詞を探してみてびっくり、三十余年越しの真実。ま、T.A.M.I. show ってコンサートフィルムの事もどっちみち知らなかったんだけど。

James Brown on the T.A.M.I. show
https://youtu.be/WMqM4lZGiK0

コメント

  1. 八兵衛 より:

    お久しぶりです。世界中えらいことになってきましたね。
    なるほど、Don’t Stand So Close To Me よりもこっちの方が合ってますね。先日の「One World: Together At Home」はあまり興味が湧かずほとんど見ていません。Stonesは痛々しかったです。
    「T.A.M.I. show」だったんですね。勉強になりました。ちなみに、ご存知とは思いますが「Deep Throat」は多分昔のエロビデオのタイトルです。「M.C.I. 」て何でしょうか?。

    • deni より:

      お元気ですか。
      ストーンズはあれ、同期の失敗の様に聞こえました。各々の演奏は後期高齢者なのにスゴいんじゃないすかね、声もよく出てるし。チャーリーワッツのあれはシャレでしょうけど。
      M.C.I.て何でしょう、plug in するから、脳を鍛える電子機器的な何か?

    • aguchan より:

      Plug in my M.C.I. to exercise my brain
      の部分、手元の公式対訳には
      「レコーダーをを片付ける 頭を働かせるために」 とありますね。
      意味が分からない。(笑)
      調べてみたところ、レコーディングで使うような業務用マルチトラックレコーダーのメーカー?に「MCI」が存在するようです。
      口を挟んでしまい失礼しました。

  2. aguchan より:

    MCI JH-24-24 (1974)

    http://www5f.biglobe.ne.jp/~woodland/wood-music/fostex-multi/a8/a8-img/mtr/mci-jh24.jpg

    これです。
    引用元:http://www5f.biglobe.ne.jp/~woodland/wood-music/fostex-multi/a8/8tr-recording.html

    • deni より:

      おお、それっぽいっすねえ、わざわざありがとうございます。
      投稿したばっかの Spank Thru のプロデューサー Jack Endino のサイトへのリンクがご案内のサイトに載ってたから二度びっくりしました。

  3. aguchan より:

    余談ですが。
    「Zenyatta Mondatta」のLPの歌詞カードを見てみると。
    “Turn on my PCR”
    なんというか…ナウい。
    ほかにもひどい歌詞多数。間違いのいくつかある「Bring On The Night」付属の歌詞カードがかわいく見える出来です。5年でこんなに進歩したのか???
    レコード世代ではないのでわかりかねるのですが、レコード付属の歌詞ってこんな精度なんですかねえ。
    (「Zenyatta Mondatta」は1980年。PCR法の開発は1982年だそうです。)

    • deni より:

      「銭やった」のLPをお持ちなんですね。しかも対訳が付いてるって事は日本版でしょうか。僕は後にCDになってから買いました。原詞すら付いてなかった様な…
      Plug in my M.C.I.の対訳、「片付ける」はおかしいけど、MCIが「レコーダー」だと分かってたって事は翻訳者はその筋のレーベル関係者か何かでしょうか。
      ビデオは80年には日米ともある程度普及(実家に日立製ビデオデッキが来たのも正にこの頃)していてVCRはもう一般に使われる言葉だった筈だから、PCRは誤植でしょうか。ただ音は近いから聞き取り間違いも考えられます。まさか予言… (スティングは検査推進派?)
      レコード時代も今のネット時代も状況はあまり変わらない気もします(Bring On The Night の歌詞カードはやっぱ Tommy Shaw ってなってましたかね)。まあ歌詞の原稿が我々の目に触れるまでには色々とあるでしょうから、僕は出回るものを参考にしつつ歌唱を聞き取ったものを掲載しています。

  4. aguchan より:

    あ、誤解を与える表現をしてすいません。。。
    確かに「銭やった、揉んだった」の日本盤LPは持っているのですが、“レコーダーを片付ける”という対訳を引用したのは去年発売のCD6枚組BOXからです。「エヴリ・ムーヴ・ユー・メイク ザスタジオレコーディングス」だったっけ?(うろ覚え)
    当時のLPの対訳は全長分ではなく、大意ですね。M.C.I.の部分の訳は特になかったような?(うろ覚え)(2回目)
    私の持っている「Bring On The Night 」の日本盤LPは「Tammy show」でした。特にリイシューだったりするわけではないと思いますが、バリエーションがあるのですかね。

    • deni より:

      おお、対訳でなく大意を載せてるのは僕はあまり見た事ない気がします。
      Tammy show… これまたビミョーな表記ですね。ひょっとしたら僕が勝手にトミーショーと短絡したのか… で、その Shaw はショーが原音に近いのにトミーショウと記されるからややこしい。

  5. 八兵衛 より:

    「M.C.I.」の謎が解けました^^。ありがとう御座います。
    多分現行もそうなんでしょうが、市販のLPもCDも対訳が酷いものが多いです。ずっと騙されて来たことが多々ありますが、もっとたちが悪いのは思い入れが強すぎるあまりに勝手な意訳をしてしまう対訳者ですね(無責任に言っちゃいますがU2の対訳者はそんな感じだったような・・・)。そういう人にかぎってファンの第一人者を自認している人が多い気がします。その点Deniさんの対訳はとても良いですね^^。

    • deni より:

      aguchan さんに教えてもらって謎が解けました。第1-3作アルバムのプロデューサーを務めたナイジェルグレイが Reggatta de Blanc 録音に際し自身のスタジオに24トラックのMCIコンソールを導入していたみたいです。exercise my brain ってのは恐らくその使い方がややこしかった事に由来するシャレでしょうね。

      > 勝手な意訳
      そもそも意訳という言葉の意味を勝手に「意訳」しちゃってる者が多いってゆー… 僕はその類を恣意訳と呼んで本来的な意訳と区別してます。