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歌詞和訳 Nirvana – Big Cheese

1980s

1988年のデビューシングル Love Buzz のB面曲。
後にデビューアルバム Bleach の再発版にボーナストラックとして収録。

Big Cheese

(Kurt Cobain, Krist Novoselic)

Big cheese, make me
Mine says, go to the office
Big cheese, make me
Mine says, one that stays
有力者が
俺のボスが言う、オフィスに行って来い
ビッグチーズが言う
上司が俺を従順な者にしようとする


Black is black, straight back
Need more enemies
Sure you are, what am I?
We’re enemies
黒は黒だ、背筋は真っすぐ
敵はもっと作れ
実際あなたは敵だ、俺は何か
俺達は敵同士


Big lies make my
Mine says, go to the office
Big cheese, make me
Mine says, what is it?
大きな嘘をつく俺
曰く、オフィスに行け
ビッグチーズが
俺のボスが言う、それは何だ


Black is black, straight back
Need more enemies
She eats glue, how ‘bout you?
黒は黒だ、背筋は真っすぐ
敵はもっと作れ
彼女は言いなり、お前はどうだ?


Big cheese, make me
Mine says, go to the office
Big cheese, make me
Mine says, one (?…?)
有力者が
俺のボスが言う、オフィスに行って来い
ビッグチーズが俺を
(聞き取れず)


Black is black, straight back
Need more enemies
She eats glue, how ‘bout you?
黒は黒だ、背筋は真っすぐ
敵はもっと作れ
彼女は言いなり、お前はどうだ?


Black is black, straight back
Need more enemies
Sure you are, what am I?
We’re enemies
She eats glue, how ‘bout you?
We’re enemies
Sure you are, what am I?
黒は黒だ、背筋は真っすぐ
敵はもっと作れ
確かにあなたはそうだ、俺は何か
俺達は敵同士
彼女は言いなり、お前はどうだ?
俺達は敵同士
確かにあなたは敵、俺は何か


構文と言うか語順が変則的な所は切り貼りしたりして解釈。
例えば make me を次行にくっ付けて Big cheese make(s) me go to the office などとやったり。
そのまま作者の意図に沿っているかも知れないし、全くの的外れかも知れない。

With its slow, lurching rhythms and dire, barked vocals, “Big Cheese” showed a heavy Melvins influence. The song’s title character is none other than Jonathan Poneman. “I was expressing all the pressures that I felt from him at the time because he was being so judgemental about what we were recording,” says Kurt.

ゆっくりよろめく様なリズムと陰惨で叫ぶ様な歌い方から Big Cheese には強い Melvins の影響が窺える。表題が指す人物は他ならぬジョナサンポウンマン。「当時彼から感じたプレッシャーの全てを表現した。俺達が録音してたものにすごく独断的に口をはさんできたからね」とカートは言う。
CoMe aS YoU ARe: THe StoRY oF NiRVaNA, p. 85

big cheese = 実力者、大物
上記引用文から具体的にはジョナサンポウンマンの事だと分かる。彼はバンドが最初に契約したインディレーベル Sub Pop の経営者の一人。
文中の judgemental な彼の様子が詞中では Black is black というボスのセリフに換言されていると言えそう。
自由や解放を標榜する(パンク)ロックの世界にもちゃーんと指図してくる上司はいた!ま、当たり前っちゃ当たり前。何を青臭い事言っちゃってんのコベインさん、と一蹴も出来る。
逆に言えばロック音楽が語るものは多かれ少なかれ幻想を含むという事。これまた身も蓋も無い物言いだけど。
一方でコベインがポウンマンに謝意を抱いてもいただろう事は想像に難くない。何せプロの音楽業界への門戸を開いてくれたのは彼だし、少なくとも彼の態度が本作の着想の端緒となったのは事実。

限定千枚、赤のシリアルナンバーが手書きされたシングル
異綴:Kurdt Kobain

どっちかと言えばマッチョのイメージのある Harley-Davidson のTシャツを Kobain が着てるのがオモロい。

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