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歌詞和訳 Deep Purple – Child In Time コード

1970s

1970年発表の第4作アルバム Deep Purple in Rock の3曲目。

Child In Time

(Blackmore, Gillan, Glover, Lord and Paice)

Sweet child in time G G Am
You’ll see the line F F G
The line that’s drawn between G G Am
Good and bad G G Am
See the blind man G G Am
Shooting at the world F F G
Bullets flying G G Am
Taking toll G G Am

いとしい子よ
いづれお前にも
善と悪との間に引かれた線が
見えるだろう
この世に向けて無闇に銃を撃つ
盲人が見えるか
弾丸は飛び交い
命を奪う

If you’ve been bad
Oh Lord I bet you have
And you’ve not been hit
Oh by a flying lead
You’d better close your eyes
Ooohhh bow your head
Wait for the ricochet

お前が罪を犯した事があるならば
おお主よ、勿論あるだろうが
そして宙を行く鉛玉の一発も
被弾した事がないならば
目を閉じ
頭を垂れ
跳弾を待つがいい


Led Zeppelin の擡頭とその成功を目の当たりにしたリッチーブラックモアは、クラシック音楽の導入が奏功していた自身のバンドの舵切りを断行し、ハードロック路線に乗せる。アルバム表題の in Rock とはその決意表明だろう。
ジャケ写は Mount Rushmore を模して、rock(岩)に身を投げ入れたというシャレ。
裏側はこんな感じ…

(ウソ)

本作の詞は短いが曲は長い、超10分。激しい間奏のリズムパターンは水戸黄門にパクられたものかと思っていたが、もっと古いボレロが双方の範か。
詞は冷戦に関するものだとイアンギランが述懐している。

Child In Time という表題自体をどう訳すべきかなんて考えた事も無かったが、訳すとすれば「何も知らぬ子供も、その内に」といった所だろう。漠然と名詞句だと思っていたがそうではなく、in time は次の文に係っている。いづれお前にも分かるだろう…

この表題は sweet を冠して歌い出しに登場するが、例えば Sweet Child O’ Mine (GN’R)の sweet child が恋人を指すのとは違い、こっちは自身より下の世代全体を代表させているのだろう。そして彼/女に向け、諭す様に語りかける。

独善的な正邪の価値判断を皮肉交じりに線引きに準えて子に分かり易く提示してやり、更にはその判断の下に人命を奪う戦争の当事者を盲人と揶揄。続けて価値相対主義的見地から、子に対し、お前も悪い事をした事があるだろうと言い切り、更には罰(被弾)を受けていないならそれを無抵抗で甘受せよとまで言い放つ。ただこれも額面通りではなく皮肉。正義を無闇に振りかざす者には跳ね返り(ricochet)が必ずある、因果応報だと、それこそ因果を含める。
(ricochet は、英語にまんま取り入れられた仏語)

スタジオ版に劣らぬ演奏を披露した1970年のテレビ番組の動画を採用してみました。口パク当て振りでは勿論ありません(この曲だと逆に難しかろう)。

結局は詞の部分よりもギランのアーーとウーーに心を持ってかれるわけなんですが…

1994年

リフの元ネタはこれ

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