88年発表のデビューアルバム Ultramega OK 所収(上の動画:ドラムは Matt Cameron)。
初出は86年、C/Z Records の第1弾 Deep Six にて(下の動画)。これは名の通り Green River や Melvins らグランジの始祖6バンドの曲を採録したコンピアルバム。
All Your Lies
(Chris Cornell, Kim Thayil, Hiro Yamamoto)
All your fears are lies (x4)
恐怖なんて全部嘘
See through your
Clipless falling, limping, crawling
Biting, fighting, back from dying
Endless ending, comprehending
Nothing of the scent she’s sending
Loosely buying your cheating, your lying
Will make it mine while never crying
Corralled like a cat, with my head in a sack
And I feel like I’m tied to a railroad track
You know your fears are lies
Clipless falling, limping, crawling
Biting, fighting, back from dying
Endless ending, comprehending
Nothing of the scent she’s sending
Loosely buying your cheating, your lying
Will make it mine while never crying
Corralled like a cat, with my head in a sack
And I feel like I’m tied to a railroad track
You know your fears are lies
透けて見える、お前が
頼りも無く落ち、足を引きずり、這い
噛み付き、格闘し、生還する様
終わらぬ終わり、彼女の出した
気配の一つもつかめず
甘んじてだまされればお前の嘘も
我がものに、それでも泣かない
まるで檻に入れられた猫、頭に袋を被せられ
線路に括り付けられている様な心地
恐怖なんて嘘だと自分でも分かっている
頼りも無く落ち、足を引きずり、這い
噛み付き、格闘し、生還する様
終わらぬ終わり、彼女の出した
気配の一つもつかめず
甘んじてだまされればお前の嘘も
我がものに、それでも泣かない
まるで檻に入れられた猫、頭に袋を被せられ
線路に括り付けられている様な心地
恐怖なんて嘘だと自分でも分かっている
クリスコーネル(1964-2017)によれば、
アルバム表題 Ultramega OK = absolutely, unbelievably not bad = 完全に、信じられないくらいに、悪くはない
曲は気に入っていたがプロダクションに不満だった事を表すジョーク。
超メガ及第。
Ultramega は言わば強意副詞。
コーネルの歌唱はミックスやエフェクトを差し引いてもとても多彩。グランジはおろかロック史上でも一番器用で上手い歌い手だと思う(そして一番男前)。多能な彼なら例えば日本の民謡の節回しだって出来ちゃいそう。
Deep Six 版
グランジのプロトタイプとも言うべき生々しい音、そして初々しい声。
Sub Pop 再発版 (詞が少し異なる)
87年にジャックエンディーノが録音したもののリマスターで、バンドはこれを Ultramega EP と呼ぶ。
そのリマスターで音の輪郭が際立ったせいか、これはこれでニューメタルのプロトタイプみたい。
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