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歌詞和訳 Nirvana – Paper Cuts

1980s

1989年発表のデビューアルバム Bleach 所収。
ドラムはデイルクローバー。

Paper Cuts

(Kurt Cobain)

When I’m feeling tired
She pushes food through the door
And I crawl towards the cracks of light
Sometimes I can’t find my way
Newspapers spread around
Soaking all that they can
A cleaning is due again
A good hosing down
疲れたなあと思ってると
彼女がドア越しに食い物を押し入れる
俺は差し込む光に向かって這って行く
どう進めばいいか分からない時もある
散らかった新聞紙は
とにかくびしょ濡れ汚れ
また掃除しなきゃ
ちゃんと水を撒いて


The lady whom I feel maternal love for
Cannot look me in the eyes
But I see hers and they are blue
And they cock, twist, masturbate
俺が母性愛を感じる女の人は
俺の目を見れない
でも俺は見る、その目は青く
そり返り、ねじれ、自慰する


I said so
I said so
I said so
俺は
確かに
そう言った


Nirvana Nirvana
Nirvana Nirvana
涅槃那


Black windows of paint
I scratch with my nails
I see others just like me
Why do they not try to escape?
They bring out the older ones
They point at my way
They come with the flashing lights
And take my family away
黒く塗られた窓を
爪で引っ掻く
俺みたいなのが他にもいるだろう
なぜ逃げ出そうとしない
年長を連れ出し
俺の行く手を指す
フラッシュライトを手にやって来て
家族を連れ去る


And very later I have learned
To accept some friends of ridicule
My whole existence is for your amusement
And that is why I’m here with you
ずっと後になって俺は
笑いものにする友達を受け入れる様になる
俺の存在は全てあなたの慰みに供する
だからここで一緒にいる


To take
Me with
Your eyes
そして
意のままに
連れ去られる


Nirvana Nirvana
Nirvana Nirvana
Nirvana Nirvana
Nirvana Nirvana
涅槃那


本作の音源動画に付いたコメントに、ペットショップで売られる動物の視点で書かれた歌だ、という意見があった。
すると Sappy が思い当たる。似たテーマを含んでいようか。

実際には作者カートコベインの故郷アバディーンで起こった育児放棄事件が元になっているとの由。
表題 Paper Cuts とは、紙で切った傷。何でもない事が深い心の傷になり得る事を言うのだろうか。

本作はバンド名が詞に登場する唯一の歌。

コベインによる、その nirvana の定義

freedom from pain, suffering and the external world
苦痛や被虐や外部世界からの解放

つまりは解脱。そしてこれは彼の Punk Rock の定義に近かった。

89年、彼の咆哮はまだ少数にしか届かず。

「プロモ」ビデオ

RadioShack という家電量販店で撮られた低予算まる出しのビデオだが、それなりに趣向は凝らしてある。音源はスタジオ版に同じ。
当たり前だがデイルクローバーも若い。

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