1996年発表の第3作アルバム Tiny Music… Songs from the Vatican Gift Shop 所収。
Adhesive
(Robert DeLeo, Scott Weiland)
A(M7) E(M7)
With hot pink purple china glow
E
His family trees are molded
No longer grows in summer
A
He holds it closer, lets it go
Picks a fruit but keeps it whole
E
Can’t keep the submarining
Can’t keep the light from fading
チャイナの鮮やかなピンクパープルの発色
彼の家系樹はカビていて
もう夏でも成長する事はない
彼はそれを引き寄せては手放す
果実は摘んでもそのままに
隠れ続ける事も出来なければ
光がかすまぬようにも出来ない
Grab the beat and drum it out
A B
It’s all so confusing
ビートをつかんで打ち鳴らせ
全く実にややこしい
Cartoons like reality
Dogs and cats and children
Deepest wound is hidden
Ain’t the same for you and me
Comatose commodity
Superheroes dying
All the children crying
漫画みたいな現実
犬と猫と子供
傷は深いほど隠される
君や俺も同じ
昏睡状態の商品
死に行くスーパーヒーロー達
子供達はみな泣いている
Purple flowers once again
Hope it’s sooner, hope it’s near
Corporate records’ fiscal year
紫の花よ再び
すぐに、早く咲かぬものか
企業の会計年度
Here’s a song now if ya care
All just hum along
Words don’t matter anymore
よかったらほらこんな歌があるよ
一緒に口ずさめば
詞なんてどうでもいい
Grab the beat and drum it out
It’s all so confusing
ビートをつかんで打ち鳴らせ
全く実に紛らわしい
CM7
Adhesive love
Esus4 E Esus4 E Esus4 E
Adhesive love, adhesive
CM7
Adhesive love
D Bb Dadd9
べたべた愛
粘着愛、離れない
ねとねと愛
(interlude)
Purple flowers ease the pain
Here, now have a listen
Ain’t the songs you’re missing
紫の花が痛みを和らげる
じゃあちょっと聞いてよ
聞きたかった歌でしょ
With a whisper I’ll be dead
Don’t let the living die yet
囁きで俺は死んでしまう
生きている者をまだ死なせてはならない
Grab the beat and drum it out
It’s all so confusing
ビートをつかんで打ち鳴らせ
全く実に紛らわしい
Adhesive love
Adhesive love, adhesive
Adhesive love
べたべた愛
粘着愛、離れない
ねとねと愛
china → China White → heroin
pink purple → ケシの花(或は樹脂)の色
こんな連想から本作は作詞/歌唱者スコットワイランドのヘロイン禍の歌というのが通説。
「家系樹」は筆者造語。trees と複数形なのはなぜかよう分からん。
Comatose commodity
Superheroes dying
本作発表の2年前に死んだカートコベインをここに含めているのだろう。
ワイランドの歌う Nirvana 曲 Frances Farmer Will Have Her Revenge on Seattle
Purple flowers once again → 前作アルバム Purple
corporate records = 会社の記録 → 商業登記
レコード会社と掛けているのだろう。
Words don’t matter anymore 詞はもはや重要ではない
コベインもこんな事よく言ってた。
Flying high across the plain
Purple flowers ease the pain
そう言や Purple のカバー、中国(China)の子供が空飛んでる。
表題 Purple の英語表記は無く、中国の文字たる漢字の「紫」一文字のみ。
アルバム全体がヘロインのメタファーだったっぽい。
じゃあ今作 Tiny Music の絵はどーゆー意味?
特にワニ、そんでジャケ写を開けばお姉さんの足は馬みたいになっとるし。
コメント
リクエストに答えて頂きありがとうございます。思い出の曲で歌詞も大体わかった気でいたのですが、しっかり訳してもらって改めて聴くと、やっぱりよくわからないことが色々^^。
Down the river は時の過ぎることの暗喩ですか。またこの曲、サビの意味がよくわからない。「Adhesive love」てヘロインへの執着のことでも言ってるんでしょうか?。
スコットウェイランドの詞はたいがい薬物関係ですね。なるほどカートコベインの事も念頭にあったのかもしれないですね。family tree ってヨーロッパの貴族の家の壁とかにあるやつの事を思い浮かべてましたが、たしかに複数形なんですね。
Tiny Music のジャケットは強烈ですね。半笑いのおねーちゃんと何故かワニ。アルバムタイトルの意味もよくわかんないし。
彼の死んだ後でこの曲を聴くと少し感慨深いものがあります。死の何ヶ月か前に映像を見た時には、すっかりヨレヨレの年寄りのようになっていて(ちょっとクリント・イーストウッドみたいで笑いました)、びっくりすると共にこいつはもう長くないなと思っていました。彼の死んだ時には自分の世代の終わりを少し感じさせられました。あれからもう二年になるんですね。今年はチェスター・ベニントンも亡くなりましたね。個人的にはクリス・コーネルの死が一番ショックでした。枯れてしまったアーティストでは無かったし、そんな死に方をする人とは思っていませんでした。
感傷的になりつい長々と失礼致しました。何卒良いお年を。
思い出の曲って事は八兵衛さんはヘロインに手を… 八兵衛だけにうっかり…
down the river は時の経過、ここでは場面転換のト書きの様な役割もあるでしょうか。曲調も一転しますね。
adhesive は仰る様に離そうにも離れない状態を言うのでしょう。鎮痛効果があり、Purple flowers ease the pain 心身の痛みを和らげてくれるからこそ手放せない。これが要は依存というものの正体なんでしょうけど。タールの様に「べとべとする」安いヘロインの事、なんて解釈もあるみたいですが、金持ちワイランドはそんな粗悪品でなくそれこそ China White なんかの上物を買っていた筈。
the submarining の語感が僕には全く無く、ここは苦し紛れに「隠れる」とやってます。
先発グランジ勢の後追いと散々言われた割にコベインへの言及を憚らないばかりかVRやソロで Nirvana のカバーまでしている事から察するに、ワイランドが同年生まれの彼に対し(ひょっとしたらその死も含め)憧れを抱いていたのはまず間違い無いと思います。VRなんてカバーなら前身のガンズとSTPだけやってりゃいいのに、義理も無い、況してガンズと因縁のあった Nirvana をやるなんて、きっと嫌がるスラッシュをワイランドが無視してゴリ押ししたのでしょう(邪推)。
八兵衛さんに同じく、ワイランドの時は「そうか…」となりましたが、歌声に衰えも無く気力も充実している様に見えていたコーネルの訃には虚を突かれました。
それではまたお越し下さい。良いお年を。
お久しぶりです。一体どうやって抽出するのかよくわかりませんが、最近はYouTubeに曲のGuitarTrackとかVocalTrackなる動画が結構有りまして。ギターを弾きながらこの曲のそれを聴いていたらコードがわかってしまい、ちょっと嬉しかったもので、ここに書き込むのが正しいのかどうかよくわかりませんが他に相手をしてくれる方も居ないもので書き込んでみます。
左から6弦5弦でxはミュートです。コード名はよくわかりません。
x07654
042440
最初のAコードのじゃ~んは音が重なりすぎててよくわかりません。ペケポコンのフレーズは xxx13 12 12 の音だと思います。
一応こうだろうというコードはこの後の部分もわかりますがこの調子では面倒なのでイントロからのコーラスだけ。
八兵衛さん こんにちは
コードを追記してみました。まあこんな感じでしょうか。
じゃ~んは恐らくメジャーでしょうが、裏でちょこちょこmaj7が鳴っているので(M7)と付記しています。
x07654 → Amaj7
042440 → Emaj7? ただ6度の音もあるので何て呼ぶか分かりません。
なるほど。こういうのがスラッと出ないからクソ素人なんですね^^。
スラッとなんて出ませんよ。元々コードを付記しなかったのも面倒くさそうだったから。ブリッジのF#mだって本当はもっと色々鳴ってて、そのややこしさこそがデリオ兄弟の音作りの妙なんでしょうけど。