1972年発表の第5作アルバム The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars 所収。
Soul Love
(David Bowie)
G
Em C
A brave son who gave his life to save the slogan
C G
That hovers between the headstone and her eyes
Bm Am D
For they penetrate her grieving
勇敢な息子、命を捧げて守ったスローガンが
墓石と母親の目の間に浮かび漂うのは
その目が悲しみの正体を見抜いているから
New words, that only they can share in
New words, a love so strong it tears their hearts
To sleep through the fleeing hours of morning
新しい言葉、彼らにだけ分かる
新しい言葉、心を引き裂くほどに強い愛
朝のつかの間を眠る
E
Sweeping over cross and baby
F C
Love descends on those defenceless
D
Idiot love will spark the fusion
C D
Inspirations have I none
G7 C
Just to touch the flaming dove
Cm G
All I have is my love of love
D
And love is not loving
十字架や赤子にも襲いかかる
愛は無防備な者に押しかける
白痴の愛なら強烈な反応を引き起こしてしまう
ただ炎の鳩に触れるような
思い付きなんて僕にはない
僕にあるのは愛を愛する事だけ
でも愛とは愛する事ではない
G Em C G Bm Am D
F#m
Told of love and how my God on high is
D A
All love though reaching up my loneliness evolves
C#m Bm E
By the blindness that surrounds him
また天の神がいかに愛に満ちているかについて語った牧師
手を伸ばしても僕の孤独は募る
彼を取り巻く無知によって
F#
Sweeping over cross and baby
G D
Love descends on those defenseless
E
Idiot love will spark the fusion
D E
Inspirations have I none
A7 D
Just to touch the flaming dove
Dm A
All I have is my love of love
E
And love is not loving
十字架や赤子にも襲いかかる
愛は無防備な者に押しかける
白痴の愛なら強烈な反応を引き起こしてしまう
ただ炎の鳩に触れるような
思い付きなんて僕にはない
僕にあるのは愛を愛する事だけ
でも愛とは愛する事ではない
A F#m D A C#m Bm E
このリマスター版はボウイのサックスがダブルトラックに聞こえるけど、元からだったっけ?
では、歌詞。
出回る詞は Sweeping over cross a baby だがそうは聞こえない。そこでたまにはボウイ公式サイトを当たってみる(現在歌詞は表示されないが私は 変態 熱心なファンなのでコピペ保存している)。
cross and baby
こっちの方が近そう。
じゃあ公演の歌唱も聴いてみる。
どうやら and で良さそう。
原版は a boy and girls are みたいに聞こえる(或は a boy and girl, they are かも)が、公演では a boy and girl are とやっぱ歌っている。ま、一人の少年と複数の少女じゃマズいか… ただ a boy and a girl でない違和感は残る、と思ってたらあるフォーラムにこんな質問が。
また公式サイトには defenseless でなく defenceless と載っている。恐らくボウイの自筆も英国式の defenceless だったのだろう。
それから原版 it tears their hearts の所、公演では it place their hearts と歌唱。
この2行は本作の肝の一つだろう。
All I have is my love of love
And love is not loving
2行目はこんな風に語を補う事が出来そう。
love is not the act of loving
愛とは愛するという行為ではない
自身の「愛を愛する事」とはロマンチシズムに過ぎず、本当の愛ではない、と言う。そして、愛する行為も愛などではないと。
アルバム前曲 Five Years の語り手は終末を覚悟して本人にも意外なほど多くの様々な人に思いを馳せる。これこそが本当の博愛だろうか。平たく言えば、思い遣り。結果として愛されるようになるものこそがボウイの言う愛なのかも。
じゃ”進歩的”博愛主義者の愛は、ありゃニセモンだな(余談)。
レノンの Love is want/ask/needing to be loved を別言した様にも思える。ただこっちはより広義と言うか love を擬人化している様にも取れる。
つまり…
愛を愛する愛は愛ではない、愛とは愛する愛ではない。こんな感じ?(愛だらけ)
ボーカルトラック
これってマルチトラックのテープの所有者が上げた音源って事?
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