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歌詞和訳 John Lennon – Cold Turkey コード

1960s

1969年発表。英14位、米30位を記録したヒットシングル。

Cold Turkey

(John Lennon)

Am Am7
Temperature’s rising
Fever is high
Can’t see no future
Can’t see no sky
My feet are so heavy
So is my head
I wish I was a baby
I wish I was dead
暑くなってきた
熱があるみたい
行く末が見えない
空も見えない
足が重い
頭も重い
赤ん坊の頃に戻りたい
それとも死んだ方がマシか

(chorus)
C D Am
Cold turkey has got me on the run
コールドターキーのせいでのたうちまわる

My body is aching
Goose-pimple bone
Can’t see nobody
Leave me alone
My eyes are wide open
Can’t get to sleep
One thing I’m sure of
I’m in at the deep freeze
体中痛い
骨に鳥肌
誰も見えない
放っといてくれ
目は見開き
寝れやしない
一つだけ確かな事
俺は今、冷蔵庫の中

→(chorus)(interlude)(chorus)

Thirty-six hours
Rolling in pain
Praying to someone
Free me again
Oh I’ll be a good boy
Please make me well
I promise you anything
Get me out of this hell
36時間も
苦痛で転げ回り
助けを求める
もう勘弁してくれ
いい子でいるから
どうか楽にさせてくれ
何でも約束するから
この地獄から出してくれ

→(chorus)

Oh, oh, oh, oh…
ああ…

ビデオ冒頭の語り

I was just writing the experience I’d had of withdrawing from heroin.

(動画削除につき差し替え、文言消失)

ヘロイン断ちの経験を歌にしたと作者本人が明言。
しかし近しい人によるこんな証言もあった。
「本当はクリスマスの残り物の「冷たい七面鳥」で食中毒を起こしたレノン夫妻の苦痛の歌で、真意を明かすとカッコ悪いからヘロインの歌という事にした」
もしこっちが本当なら、表題は比喩でなく、まんま冷たい七面鳥を指す事になる。
私も恥かしながらヒドい食中毒の経験があり、そう言や鳥肌立ててのたくったかもな、などと思い当る節もあるので、この証言も嘘じゃないかも知れない。勿論本当の所は知り得ない。

食中毒の話をしたから、薬物の方も…
私は経口摂取後しばらくしてそれまで経験した事のない状態に体が突入。レノン同様、ああもう勘弁、いい子でいるから、と弱音を吐く。体内で激しい戦闘が起こり、それが終わると体は元の状態に。
そうです、タミフルです。
しょーもない話してんじゃねーよ、とお思いでしょうが、実は共通点があるのです。ヘロインもタミフルも、プロドラッグ(prodrug)と呼ばれる薬品で、体の代謝作用で初めて薬効を示す活性代謝物になる。咳止めのコデインはヘロインと同じく、代謝でモルヒネに変わる(だから咳止めシロップでラリる奴がいた)。
タミフルを服用して私が感じたのは、一旦インフルとは別の苦しみのステージに連れて行かれ、それをやっつけてもらって生還する、というもの。

話を戻します。
エリッククラプトンがリードギター、クラウスフォアマンがベース、リンゴスターがドラム。だけど下のビデオのコンサートでドラムを叩くアランホワイト(後にイエスに加入)がスタジオ録音でも担当したという説もあるそうな。

goose pimple(s) = goose skin = goose bumps = 鳥肌
deep freeze = 冷蔵庫(商標名)

シングル発表より前の初披露

スタジオ版では無音のバースで Am D の繰り返しを(多分レノンが)弾いている。
ただ歌詞が載っていると思しき紙をオノに持たせ、それを見ながら歌う様はどう見てもカッコ悪い。
しかも間違っちゃうし…
My eyes are wide open Can’t get to sleep の所を取り違え、
My eyes are wide open So is my head と歌ってもーた。頭パッカーン!

実際この演奏は不評だったらしく、本人も演奏後に悪態をついたそうな。でも何よりクラプトンのギターが殆ど聞こえないのが致命的。本作のシンボルとも言うべきギターリフが鳴っていない。
これがあったからスタジオ録音ではギターにギャンギャンのファズをかけたのかも。
しかしレスポールもよう似合とるなあ。

この動画に付いたコメントに、オノがヤギみたいだの、いやハイエナだ、てのがありました。七面鳥にガチョウ(goose)、ヤギにハイエナ。どうやら色んな動物が登場する歌の様です。


2022年5月26日、アランホワイト逝去、享年72。
合掌。

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