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歌詞和訳 Stone Temple Pilots – Creep コード

1990s

1992年発表のデビューアルバム Core 所収。

Creep

(Music: Robert DeLeo, Lyrics: Scott Weiland & Robert DeLeo)

C B7 Em (x2)


Em C B7 Em
Forward yesterday, makes me want to stay
What they said was real, makes me want to steal
Living under house, guess I’m living I’m a mouse
All’s I got’s time, got no meaning just a rhyme
早く過ぎ去った昨日が惜しまれる
彼らの言った事は真に迫っていて、我が物にしたくなる
家に閉じ込められ、それでも多分生きている、俺は鼠
あるのは時間だけ、無意味にして韻のみ


(pre-chorus)
G Am Em
Take time with a wounded hand, cause it likes to heal
G Am Em
Take time with a wounded hand, cause[guess] I like to steal
G Am C D
Take time with a wounded hand, cause it likes to heal, I like to steal
手の傷は自然に癒えるからじっと待とう
焦ってしまうから負った傷は気長に治そう
ゆっくり時間を取ってやろう


(chorus)
Em G Em G
I’m half the man I used to be, this I feel as the dawn it fades to gray
Well I’m half the man I used to be, this I feel as the dawn it fades to gray
Well I’m half the man I used to be, this I feel as the dawn it fades to gray
Em G Em
Well I’m half the man I used to be, half the man I used to be…
俺はかつての半分の男に成り下がった、夜が白むにつれそんな思いが身に染みる
そう、半端者に身をやつしてしまった、夜明けと共にひしひしと感じる


Feeling Uninspired, think I’ll start a fire
Everybody run, Bobby’s got a gun
Think you’re kinda neat, then she tells me I’m a creep
Friends don’t mean a thing, guess I’ll leave it up to me
全く冴えない、火でも起こそう
みんな逃げろ、ボビーが銃を持ってるぞ
カッコいいねなんて俺に言ってた女が、今度はキモいなんてぬかしやがる
友達なぞ無意味、自分でやってかなきゃな


→(pre-chorus)(chorus)
→(pre-chorus)(chorus)


非文と思しき節もあって対訳は難儀しそうだと感じていたが全て修辞と捉えられた(様な気がする)。
白状すれば、Scott Weiland の詞の多くはカッコ付けの薄っぺらいものだとばかり。
ところが一見掴み所の無さそうな本作の文言にも因果がきっちり設えてあって no meaning などでは決してなく、そこからは諦念を手段として身を処す覚悟が読み取れた。
(本作はベースの Robert DeLeo との共作詞)

under house
物理的に床の下にいる事と、under house arrest(自宅監禁となって)とを恐らく掛けている。
そして、それでも生き長らえる己の身を鼠に重ねる。
後出の gray も鼠の色と掛けているのだろう。
その mouse は「盗人」を表す梵語 mus が語源という説もあり、それによれば steal は関連語と言えようか(ワイランドにその語感が実際にあったかは知り得ぬが)。
偶然か日本語(和語)の「ねずみ」も「ぬすみ」の転とするのが有力な説。
ただ私は「ね棲み」を支持。これも偶然か今度は living under house と繫がる。

I’m half the man I used to be

 Suddenly, I’m not half the man I used to be という超有名な詞の一節がある(マッカートニー)。
この not half(全くない)という否定形の成句を本作では敢えて肯定表現にして使っている。
端などというぴったり来そうな日本語があったので訳語として当てた。

creep(キモい奴)というネガティブな語を表題に据え、見下される者の視点から歌は綴られる。
これは「ヨイトマケの唄」等にも共通する描き方。
ただ被虐をバネにして見返してやろうという気概は本作には見られず、更には恨み節があるとしてもそれは表題に封じ込めているのだろう。
Nirvana の Negative Creep の様な皮肉っぽさすら本作には見られない。

just a rhyme と言う通り実際に全体に亘って押韻してある(house/mouse 他)。
英語話者は韻律を至上のものと崇める節があるが、日本語話者の私はそこまで入り込めない。
陳腐と感じる事もしばしば(大きなお世話)。

ところでワイランドは身罷ってたったひと月で憧れの人がやって来てさぞびっくりした事だろう。まさか先にいって出迎えたなんて事はないだろうが。

Andy Warhol

追記

二人の死の前年、2015年にボウイが共通の知人に語っていた言葉

I know you’re friends with Scott Weiland. Please let him know that I’m here to talk if he needs someone.

君はスコットワイランドと友達なんでしょ。誰かを必要としてるならいつでも話をしよう、と伝えてほしい。

なんちゅうええ話。

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