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ここんトコ続いた著名人の訃報にハッとしてグッときてるモンだから謹んで取り上げて参りました。

2015年12月3日
Scott Weiland(米歌手)享年48

2015年12月9日
野坂昭如(作家)享年85

そして12月16日、今度は安藤昇(ヤクザ)逝去を知る。享年89。
少し前に彼は東スポの取材を受けており、その記事を目にして彼の矍鑠ぶりを知っていた私はこの訃報に虚を突かれた。
以下は8月15日の東スポWebから抜粋。

―ちなみに、長生きするための秘訣は何でしょう。好きな食べ物とか

安藤:今でも肉、サーロインが好き。量は減ったね。健康の秘訣はあまり考えない、それだけだ。

―なぜ、先のことを考えずにいられるのか

安藤:死んだら終わり。もっといい加減に考えりゃいいんだよ。果報は寝たフリをして待て。寝ててもダメだし、追いかけてもダメだし、寝たフリが大事なんだ。どうしてかって、一番楽だからに決まってるだろ!

果報は寝て待て、という金言をサラッとプラチナ言に昇華せしめている。
一番楽だからなんて言ってはいるが、この辺のバランス感覚がきっと難しい。
死んだら終わりってのは身も蓋も無い言い方、でも真実。

さて一人目の米歌手は誰?
洋楽なぞいうバタ臭いモンなんか聴かんわいと仰る向きには馴染みが無かろうか。
彼がフロントマンだった Stone Temple Pilots というバンドの94年のヒットシングル Interstate Love Song の詞が、女の目線で男の嘘について書かれたものだった事を知るに至り、何か他にもそんな歌があったなあと思い当たる節が…
しばらくして思い出す。
洋楽ならぬ、中条きよしの「うそ」だった(74年の大ヒットシングル)。
ただ、視点やテーマは類似するも、描き方は正反対とも言える。
前者は下手な嘘、後者は上手いうそ。どっちが罪深いかは存ぜぬが。

作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃

作詞は野坂と同じ直木賞作家でもある山口洋子(昨年逝去、享年77)。
女が偲ぶ上手いうそのつき手は、ひょっとして山口が安藤の事を思って書いたんじゃないかなあ。
寝たフリなんてのも嘘の一種か。

ハッとしてグッときた人達はかくしてつながるのでした。

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