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歌詞和訳 The Doors – Five to One

1960s

68年発表の第3作アルバム Waiting for the Sun の最終曲。

Five to One

(The Doors)

Yeah, c’mon
Love my girl
She lookin’ good
C’mon
One more
さあ、おいで
好きでたまらないよ
このかわい子ちゃん
さあ
もう一回

Five to one, baby, one in five
No one here gets out alive
Now you get yours, baby
I’ll get mine
Gonna make it, baby, if we try
五対一、ベイビー、五つに一つ
誰もここから生きて出られはしない
さあ自分の取り分は持って行きな、ベイビー
俺のはいただいて行くから
俺たちやればきっとうまくいくさ

The old get old and the young get stronger
May take a week and it may take longer
They got the guns
But we got the numbers
Gonna win, yeah, we’re takin’ over
Come on!
年寄りが老ける一方で若者はより強くなる
1週間かそこら、もうちょっとかかるだろうか
あちらさんに銃があったって
こっちには数がある
こっちの勝ち、俺達の時代がやって来るんだ
さあ

Your ballroom days are over, baby
Night is drawing near
Shadows of the evening crawl across the years
あんたらの楽しかった日々ももう終わりだ
夜が近づいている
年月を経て迫り来る宵の影

Ya walk across the floor
With a flower in your hand
Trying to tell me no one understands
Trade in your hours for a handful of dimes
Gonna’ make it, baby, in our prime
お前は花束を手に
誰も理解してくれない事を
俺に説こうとしながらフロアを歩く
お前の時間は一握りの10セント硬貨と引き換え
きっとやれるよ、ベイビー、全盛の俺達なら

Come together one more time
Get together one more time…
もう一度一緒になろう
もう一度一つになろう

Ahhhhhh!

Hey, c’mon, honey
You won’t have a long wait for me, baby
I’ll be there in just a little while
You see, I gotta go out in this car
With these people and…
さあ、ハニー
長く待たせはしないさ、ベイビー
もう少しでそっちに行くよ
分かるだろ、この車でこの人達と
出かけなきゃならない、それから…

Get together one more time
Get together one more time
Get together, got to
Get together, got to
Get together, got to
Take you up in my room and…
Ha-ha-ha-ha-ha
Love my girl
She lookin’ good, lookin’ real good
Love ya, c’mon
一つになろう、もう一度
一緒になろう、もう一度
一つになろう、そうしなきゃ
一緒になろう、そうしなきゃ
一つになろう、そうしなきゃ
俺の部屋にお前を呼んで、それから…
ははははは
好きでたまらないよ
このかわい子ちゃん、本当に
愛してる、さあ

五対一(five to one)ならば、冒頭に歌う五つに一つ(one in five)でなく六つに一つ(one in six = 1/6)だろ、という正論のツッコミはさて置き、本作表題の比率は様々な憶測を呼んだ。曰く、若者と支配的な大人の数の比だ、白人対黒人、非大麻喫煙者対大麻喫煙者、等々。ただ we got the numbers の一節に鑑みれば一番目の解釈が自然だろうか。
なお、当時のリスナーは number が文字通り意味する数と、その隠語としての大麻煙草の両義を瞬時に理解し、このラインを称賛したんだそうな。

花は flower power を信奉する flower children (ヒッピー)の愛と平和の象徴。
ドアーズのファンベースにはヒッピーも多く含まれていただろうが、ジムモリソンは彼らに否定的だった。
保守的支配的なもののみならず、観念的な流行りものの中にも欺瞞を見い出していたのだろう。
時代は異なるが Nirvana のカートコベインも双方に対して批判的だった。
いつの時代も慧眼を持つ詩人は冷静な現実の観察者でもある。

ロックンロール!と叫び続けた内田裕也は筆者にとってはずっと観念的象徴的なまま死んで行った。

映画 The Doors
https://youtu.be/L4lZn0FnTGg

4:38
You’re all a bunch of fuckin’ slaves.
お前らなんかみんな奴隷だ。

貶しているわけではなく、刺激的な言葉で同世代の若者達を鼓舞している(多分)。
これは映画の一場面だが、本人は実際に公演でこの言葉を発している。

以下は本作の1:11のギターソロを起点とする、ギター弾きのオマージュ連鎖。

Kiss – She (75年) 2:48

Pearl Jam – Alive (91年) 3:28

Scott Weiland on vocals

1:08
往時に増して流麗に奏でるロビークリーガー。

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