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歌詞和訳 David Bowie – Lady Grinning Soul コード

1970s

1973年発表の第6作アルバム Aladdin Sane の最終曲。

Lady Grinning Soul

(David Bowie)

F#m G A G F#m

F#m
She’ll come, she’ll go
G
She’ll lay belief on you
A
Skin sweet with musky oil
G#m B(sus4)
The lady from another grinning soul
やって来ては去って行く
彼女に心まで奪われる
ムスクオイルで甘く香る肌
にこやかな心の淑女

Cologne she’ll wear
Silver and America
She’ll drive a beetle car
And beat you down at cool Canasta
コロンを
銀を、そしてアメリカをまとい
駆るのはビートル
トランプでも負け無し

A# D#m
And when the clothes are strewn
B A# B
Don’t be afraid of the room
B C#
Touch the fullness of her breast
C# B F# E
Feel the love of her caress
G#m B
She will be your living end
部屋に服が散らかっていても
恐れる事はない
彼女の胸の豊満に触れ
抱擁の愛を感じれば
もう彼女なしにはいられない

F#m G A G#m B(sus4)

She’ll come, she’ll go
She’ll lay belief on you
But she won’t stake her life on you
How can life become her point of view
やって来ては去って行く
心まで奪われる
それでも彼女がその身を賭す事などない
生を意に介す事はない

And when the clothes are strewn
Don’t be afraid of the room
Touch the fullness of her breast
Feel the love of her caress
G#m G
She will be your living end
G#m B
She will be your living end…
部屋に服が散らかっていても
恐れる事はない
彼女の胸の豊満に触れ
抱擁の愛を感じれば
もう彼女なしにはいられない
生きていけない…

ソウル歌手クローディアレニアが本作の着想の端緒になっている(と言われる)。
soul という語が黒人を含意するのもこの背景を裏付ける材料たり得る。
因にミックジャガーに Brown Sugar を書かせたのも自分だと彼女自身は発言している。

土砂降りのアルペジオが容赦なく地面を叩く。マイクガーソンが連打するピアノの雨音はただ心地良いだけのものではない。テンションを含むそのアルペジオは聴く者の心にも打ち付け、否応なく雑念を洗い流していく。まっさらな慕情だけを残して。
彼女の屈託の無い破顔(grinning)を崇める語り手。しかし二人が本当に交わる事は無い。

ボウイに慕わしげな歌を書かせ、それを甘いファルセットで歌わせたレニアはしかし、ある出来事に怒り狂ってボウイの元を去った。具体的に明かしてはいないが。

実際の彼らの別れに少なくとも一方の激情が含まれているという事実。
grinning とは対極の表情を見せもしただろうか。

ただそもそも二人の別れと作曲の前後関係は余人の与り知る所でないし、甘い歌声の裏でボウイがガーソンにその情動を強烈な鍵盤連打で表現させたのかどうかも知り得ない。

「薄笑いソウルの淑女」
邦題ワースト3には入りそう…

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