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歌詞和訳 The Rolling Stones – You Can’t Always Get What You Want コード

1960s

1969年のシングル Honky Tonk Women のB面曲として発表、同年の第8作アルバム Let It Bleed に最終曲として収録。
イントロは London Bach Choir (ロンドンバッハ合唱団)による歌唱。
ドラムを叩くのはプロデューサーのジミーミラー。

You Can’t Always Get What You Want

(Jagger/Richards)

C F
I saw her today at the reception
A glass of wine in her hand
I knew she was gonna meet her connection
At her feet was a footloose man

今日パーティーで見かけた彼女
手にはワインを注いだグラス
有力者にでも会うのだろう
彼女に入れ込んでいたのはお気楽そうな男

C F
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
G F
But if you try sometime you might find
F C
You get what you need

欲しいものが手に入るとは限らない
必ず得られるなんて事はない
求めたからってダメな時もあるんだよ
でもそうやってる内に、本当に必要なものは
手にしてるってふと気付くかもね

And I went down to the demonstration
To get my fair share of abuse
Singing, “We’re gonna vent our frustration
If we don’t we’re gonna blow a 50-amp fuse”
(Sing it to me)

当たり前の扱いを勝ち得ようと
デモに出掛け、こう歌った
「皆で不満を吐き出そう、そうでもしないと
50Aヒューズが飛ぶほど爆発してしまうからな」(歌ってくれ)

You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
But if you try sometimes well you just might find
You get what you need

欲しいものが必ず手に入るなんて事はない
だけど求めてる内に、本当に必要なものは
手にしてるってふと気付く事もあるかもね

I went down to the Chelsea drugstore
To get your prescription filled
I was standing in line with Mr. Jimmy
And man, did he look pretty ill
We decided that we would have a soda
My favorite flavor, cherry red
I sung my song to Mr. Jimmy
Yeah, and he said one word to me, and that was “dead”
I said to him

処方薬をもらいに
チェルシー薬局に行き
ジミーという男と一緒に列に並んでいた
彼は具合がとても悪そうだったけど
大好きなチェリーレッドのソーダでも
飲もうという事になった
ジミーに歌を歌ってやったけど
彼は一言ポツリ「冴えない」
だからこう言ってやったよ

You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
But if you try sometimes you just might find
You get what you need

欲しいものが必ず手に入るなんて事はない
だけど求めてる内に、本当に必要なものは
手にしてるってふと気付く事もあるかもね

You get what you need, yeah, oh baby, ah yeah

必要なものならもう手にしてるものさ

I saw her today at the reception
In her glass was a bleeding man
She was practiced at the art of deception
Well I could tell by her blood-stained hands

今日パーティーで見かけた彼女の
手にしたグラスの中には血まみれの男
人をだますのはお手の物
血にまみれた両の手を見れば分かるさ

You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
But if you try sometimes you just might find
You just might find
You get what you need

欲しいものが必ず手に入るなんて事はない
だけど求めてる内に、本当に必要なものは
手にしてるってふと気付く事もあるかもね

You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
You can’t always get what you want
But if you try sometimes you just might find
You just might find
You get what you need

欲しいものが必ず手に入るなんて事はない
だけど求めてる内に、本当に必要なものは
手にしてるってふと気付く事もあるかもね


2016年米国大統領選の共和党候補トランプは本作をキャンペーン中に使用したが、当のストーンズがクレームを入れる。メディアの予想を覆し選出された彼はしかしストーンズの使用中止要請を無視、勝利宣言の退場時に再び流したのだった。

本作の動画にはトランプ支持者の快哉を叫ぶコメントが鈴生り。to get my fair share of abuse と言わんばかりに大いに溜飲を下げる。詞中の「デモ」は「投票」に置き換えられよう。

ところで、ダイバーシティを奉ずる者はトランプのやり方も多様の一つと冷静に受け止めて初めて本当の多様性の理解者実践者たり得ると思うが如何。取り敢えず、敗戦の報に暴徒化したクリントン支持者の一部は当然失格。リベラルとはこれ如何に。当たり前だがトランプは民主主義共和国の選挙で選ばれたのだから、暴徒はその選挙行為に参加する資格も無い事になる。
実際には frustration を上手く vent できずに blow a 50-amp fuse してしまったのは皮肉にも民主党クリントン支持者の方だった。

大統領選前後の実際に起きた事と所々符合する歌詞。ただの偶然か、それともトランプは顛末を予見していたが故にストーンズのクレームを受け流し確信を持って使い続けたのか。

ミックジャガーの反応

こうなりゃトランプは就任式での演奏を本当にストーンズに依頼すりゃオモロい。

一見「そう思い通りには行かないよ」と本作歌詞(表題)を敵陣に当て付けていた様にも思えはするが、実はそれを自身に差し向け以って自戒すべくトランプは本作の使用に執着したのだろう、と私は希望的に楽観している。

おっとそこへブルーススプリングスティーンの大統領自由勲章の受勲決定の報が。
軍属以外への最高位たるこの叙勲はロックミュージシャンではボブディラン以来。この時は前回12年の大統領選キャンペーン中の5月だった。
オバマは都合二人のロケンローラーにメダルをあげちゃったんだけど、これこそが端的なポピュリズムの発動。
スプリングスティーンは殆ど民主党のオフィシャルサポーターだからオバマ政権の内に彼を労っておこうって算段。

モノラルだから左右の広がりは無いけど、イヤホンで聴くと頭の真ん中、でも少し違う位置で歌声とそれぞれの楽器がはっきり鳴っている様に聞こえてこれはこれで面白い。左右の対立/分断は不要ってか?

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