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歌詞和訳 Deep Purple – Strange Kind of Woman コード

1970s

1971年発表、英8位のヒットシングル。

Strange Kind of Woman

(Blackmore, Gillan, Glover, Lord and Paice)

F#7#9


Bm D
There once was a woman
Bm D
A strange kind of woman
A Em Bm
The kind that gets written down in history
Her name was Nancy
Her face was nothing fancy
She left a trail of happiness and misery
昔 ある女がいた
ちょっと変わった
歴史に記される様な感じで
名はナンシー
顔はどうって事ないが
酸いも甘いも知り尽くしてる感じだった


I loved her
Everybody loved her
She loved everyone and gave them good return
I tried to take her
I even tried to break her
She said I ain’t for takin’ won’t you ever learn
俺は彼女にぞっこんだった
他の奴らも同じ
彼女も皆を愛しそして尽くした
俺は彼女を連れ去ろうとした
仕事を辞めさせようとすらした
でも言われたよ アタシは一人のモノじゃない
分かんないかなって


(chorus)
D Bm A Bm D Bm A Bm
I want you I need you I gotta be near you
A Em Bm
I spent my money as I took my turn
I want you I need you I gotta be near you
Ooh got a strange kind of woman
アンタが欲しい どうしてもそばにいたい
俺の番になりゃ金をはたく
それでもやっぱ欲しい そばにいるだけでいい
ああ 変な女に惚れちまったモンだ


She looked like a raver
But I could never please her
On Wednesday mornings boy you can’t go far
I couldn’t get her
But things got better, she said
Saturday nights from now on baby you’re my star
彼女はやりたい放題だった
それでも俺は満たしてやる事も出来ず
水曜の朝にはアンタ下手クソねと言われる始末
やっぱ上手くいかない
でも事態は好転
これから土曜の晩はアンタだけのモノだって言うんだ


→(chorus)(interlude on Bm A E Bm…)(chorus)


She finally said she loved me
I wed her in a hurry
No more callers and I glowed with pride
I’m dreaming
I feel like screaming
I won my woman just before she died
ついには彼女は俺を選んだ
慌てて彼女をめとる俺
もう取り合う客などいないと誇りに輝いていた
夢の様さ
叫びたいくらい
彼女が身をやつす前に俺がモノにしたんだ


I want you I need you I gotta be near you
I spent my money as I took my turn
I want you I need you I gotta be near you
Ooh I had a strange kind of woman
アンタが欲しい どうしてもそばにいたい
順番を待って金まで使ってたが
それでもやっぱ欲しい そばにいるだけでいい
ああ モノにしたぜ ちょっと変わっちゃいるが


元は Prostitute(売春婦)という題名だった(身も蓋もないぞなもし)。作詞者イアンギランは本作について、友人の実体験で悲しい事に彼女は死んだ、と言っていたかと思うと、特定の女の歌ではない、と言ったりもしているので、彼の述懐は当てにならない。

その中身
Nancy に掛けて nothing fancy (特段派手でも美人でもない)としたのだろうが、あんまりだ。40年前こう言われたり陰口を叩かれたりしたナンシーさんが少なからずいただろう。

I even tried to break her (of prostitution)
(売春を)やめさせようとすらした

括弧内が省略されている形。これは前後の文脈に加え、先のギランの述懐の中に break her from the habit (習慣を断ち切らせる)という表現があるので間違い無い。
下の王様は、彼女を傷付けた、とやっているがこれは誤訳(tried を無視してしまっているし)。

男の恋心が高じたこんな思いは、ポリスの Roxanne 等にも見られる。独占欲や嫉妬から来る、男に普遍的な心理だろうか。

文字通りの死は物語の落ちとしてつまらないので別の解釈を(勝手に)付け、彼女を生き長らえさせました。die → 売春で身を滅ぼす、とやったわけです。実際、直前の dreaming も screaming も悲嘆と歓喜の二様に取れ、私は後者と考えた。本来の結末が文字通りの死ならば作者からしたら余計なお世話だろうが、そうまずい解釈でもなかろう。私には彼女に義理はないがこの男には義理も情けも未練もあるだろうと勝手に親心を発動させてしまいまして… ハッピーエンディングだからいいんだ、なんて気は更々ありませんが。

最近の Steve Morse, Don Airey 版

ギターのPハーモニクスはいらんなあ…
キーボードのレベルはデカすぎ… (Airey が悪いわけじゃないが)

王様版「変わった感じの女」

深紫伝説のライナーノーツの中で渋谷陽一が王様を絶賛していた記憶がある。
誤訳もある一方で、独占しちゃダメ、は秀逸。

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