歌詞和訳 Nirvana – Territorial Pissings コード

Nevermind,ニルヴァーナ

1991年発表の第2作アルバム Nevermind 所収。

Territorial Pissings

(Kurt Cobain)

Come on people now
Smile on your brother
Everybody get together
Try to love one another right now
さあ皆さん
同胞に笑顔を
ご一緒に今こそ
互いを慈しみ合いましょう


A F D A F D

A F D
When I was an alien
Cultures weren’t opinions
俺に分別も無かった頃には
風俗文化に思想なんて無かった


(chorus)
Gotta find a way, find a way
When I’m there
Gotta find a way, a better way
I’d better wait
やり方を見つけないとな
そこに辿り着いたら
もっといいやり方を
ちょっと時間がかかるか


Never met a wise man
If so it’s a woman
賢い奴に会った事なんて無い
会ったとしてもそれは男でなく女だった


→(chorus)


Just because you’re paranoid
Don’t mean they’re not after you
自分が偏執狂だからって
付きまとわれないとも限らない


→(chorus)


作者コベインは、プロデューサー Butch Vig の制止をシカトしてギターをミキサーに直接ブチ込んだらしい。
この「直接」とはアンプを通してないという事だろう。ディストーションなどのエフェクト機器はカマしていた筈。ZO-3みたいな低出力の歪みっぽくも聞こえる、シャリシャリした独特な音だから。
私もこの「エフェクトからミキサー直」をやった事があり、遠くで鳴っている様なひ弱な音が出力されたのを覚えている。

ベースのノボセリチによる冒頭の歌唱(と言うか語り)は、Chet Powers という米国のシンガーソングライターが書いた60年代のヒッピーアンセムたる Get Together の抜粋。恐らくヒッピーの理念の皮相性を晒す為の引用だろう(後年ノボセリチ本人が否定してはいるが)。
コベインはこんな言葉を使っていた。
 hippiecrite = hippie(ヒッピー) + hypocrite(偽善者)

In the animal kingdom, the male will often piss in certain areas to claim his territory, and I see macho men reacting towards sex and power in the same way. I’d like to see these lost souls strung up by their balls with pages of scum manifesto stapled to their bodies.

本作に関するこのコベインの発言からも、表題が意味するのは動物の雄のマーキング行動だと分かる。

When I was an alien
コベインは子供の頃、自身が人間の親に引き取られたエイリアンだという空想をしていた。
何も知らぬ無邪気な者、という含意もあるだろうか。

Never met a wise man
If so it’s a woman
彼のフェミニズム的思想を印象的な言い回しで表したライン。
上記の彼の発言にもマッチョ嫌いは窺える。
man に、男女両方と、男だけを指す場合とがある事をうまく使った修辞で、父権主義者を皮肉っている。
因に、wo- は wife から来ている。
woman < wīfmann(wīf + mann)

3番のバースはちょっとした脅し文句か。
それともエイリアンの空想をするコベインの様なパラノイドでも人気者になり得るって事?