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歌詞和訳 Band Aid – Do They Know It’s Christmas?

1980s

ちょうど30年前の1984年11月28日に発売されたエチオピアの飢饉救済チャリティシングル。
本国イギリスでは発売初週だけで百万枚を売り上げ、年内には三百万枚を超え、5週連続1位を記録する大ヒットとなった。
もう一つの本国アイルランドを始め、多くの国で1位となったが、米国では13位止まり。
累計は370万枚に達し、エルトンジョンの Candle in the Wind 1997(500万枚)に抜かれるまで、英国のベストセラーレコードだった。
全世界では89年までに1180万枚を売り上げている。

Do They Know It’s Christmas?

(Bob Geldof, Midge Ure)

[Paul Young]
It’s Christmas time
There’s no need to be afraid
At Christmas time
We let in light and we banish shade
クリスマスがやって来た
何の心配も無用
クリスマスのひと時には
陽を導き入れて陰は追い出そう

[Boy George (Culture Club)]
And in our world of plenty
We can spread a smile of joy
Throw your arms around the world
At Christmas time
飽食の世界では
喜びの笑みを振りまく事も出来る
救いの手を世界に差し伸べよう
このクリスマスの時に

[George Michael]
But say a prayer
Pray for the other ones
At Christmas time
[Simon LeBon (Duran Duran)]
It’s hard but when you’re having fun
There’s a world outside your window
恵まれない人達の為に
祈りを捧げよう
このクリスマスの時に
たやすい事ではないけど
楽しい時を過ごす中
窓の外には全く別の世界もある

[Simon LeBon & Sting]
And it’s a world of dread and fear
[Sting & Tony Hadley (Spandau Ballet)]
Where the only water flowing
Is the bitter sting of tears
[Sting & Bono (U2)]
And the Christmas bells that ring there
Are the clanging chimes of doom
[Bono]
Well tonight thank God it’s them instead of you
それは不安と恐怖に満ちた世界
そこに流れる水は
苦しい痛みの涙だけ
そして彼の地に響きわたるクリスマスの鐘は
破滅の音色
だから今夜は彼らの様な境遇にない事だけでも
神に感謝しよう

And there won’t be snow in Africa
This Christmas time
The greatest gift they’ll get this year is life
Where nothing ever grows
No rain nor rivers flow
Do they know it’s Christmas time at all?
このクリスマスの時期
アフリカに雪は降らない
彼らにとって今年一番の贈り物は生きる事
草木も生えず
雨も降らず川も流れぬ所にいる
彼らには一体今がクリスマスだと
分かるのだろうか

[Paul Young]
Here’s to you, raise a glass for everyone
Here’s to them, underneath that burning sun
Do they know it’s Christmas time at all?
皆を思って乾杯しよう
灼熱の太陽の下にいる彼らの為にも
彼らは一体今がクリスマスだと
知っているのだろうか

Feed the world
Feed the world
Feed the world
Let them know it’s Christmas time again
Feed the world
Let them know it’s Christmas time again…
食べ物を贈って
世界を飢えから救おう
手を差し伸べよう
クリスマスがまたやって来たと知ってもらおう
世界を飢えから救おう
クリスマスがまたやって来たと知ってもらおう

ド頭のポールヤング、やる気無さげ… お疲れなんだろうか。
続く二人のジョージ、ボーイジョージとジョージマイケル… うまい。
ボーイジョージはその頃、NYにおり、ボブゲルドフからレコーディング参加要請の電話を受けてはいたが当日現場に現れず、それに気付いたゲルドフからまた電話を受け、今は無きコンコルドに乗せられて大西洋を渡ったんだそうな。
そんなんで間に合うんかいと思い、調べたら、NY-ロンドン3時間… 間に合いそうだなあ… 恐るべしコンコルド。乗り心地は良くなかったと聞くが。
で、その録音当日は11月24日で、発売が28日。こんな録って出し、出来るんだなあ。ゲルドフがマスターテープを持ってプレス工場まで走ったのかも知れません。

the bitter sting of tears のラインを Sting に歌わせるベタなシャレ…

ま、そんな事言ったらそもそも Band Aid がシャレですが…

Live Aid 1985

冒頭はボウイが歌唱。


1989年には Band Aid II、2004年には Band Aid 20ってのがあったそうだが、寡聞にして全く知らず。

で、30周年の今年2014年…
Band Aid 30

30年前と今回の両方で歌っているのは恐らくU2のボノだけ。
物議を醸したという thank God it’s them instead of you の所は前と同じくボノが歌っているが、歌詞は無難なものに差し替えられている。
今や無難と美徳は同義か。

それにしても、他の若い歌手達の事は殆ど知らん…

コメント

  1. takagi より:

    この曲やほかのチャリティの曲に関して妄想するのは、下品ですがほんとにおもしろいんですよね。
    いったい誰にオファーして誰が受けたor断ったんだろう?とか。
    そもそもボブ・ゲドルフにそんなに人望あったのかな?とか。
    イギリスだとフィル・コリンズが参加してる、しかしアメリカだと人気絶頂期のマドンナは参加してない。

    特に断ったほうの理由が知りたくある。「そういうのはヤダ、やりたくない」という毅然とした態度なら訊いてみたいけど、そういうのはあまり表に出てこない。
    Dexys Midnight Runnersのヒット曲が83年、Frankie Goes To Hollywood – Relaxが84年。
    ワムやカルチュア・クラブが参加してるならここらに絶対にオファーしたと思うんだけど・・・

  2. takagi より:

    この曲の流れ、ほんと不思議でそこそこ先輩のポール・ウェラーがソロボーカル取らないんですよね。
    u2のボノはまだ駆け出しだから、その他大勢の一人でもいいと思うんだけど・・・
    ルックスがいい若いミュージシャン集めたのかといえば、フィル・コリンズがドラム叩いてるし。

    • deni より:

      (スティング大っ嫌いな)ポールウェラーがいた事すら知りませんでした。

  3. こういち課長 より:

    当時、この曲のメイキング映像が入ったレーザーディスクを持っていました。
    何でポールヤングがやる気がなさげなのかと考察すると、メイキング映像にこの曲の歌い出し部分を自分にやらせてくれとボーイジョージがゴネるシーンが入ってたんですね。
    結局ボーイジョージが折れてそのままポールヤングが歌うのですが、この行動により彼のやる気が削がれたのかもしれません。

    • deni より:

      レーザーディスク!そして貴重な裏話をお教え下さりありがとうございます。
      ならばポールヤングは本当にイヤになってたのでしょうかね。
      片やボーイジョージ、何とも彼らしいというか…