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歌詞和訳 The Beatles – No Reply コード

1960s

1964年発表の第4作アルバム Beatles for Sale 所収。
(ほぼ)レノン作品。

No Reply

(Lennon/McCartney)

F
This happened once before
G
When I came to your door
C
No reply
F
They said it wasn’t you
G C
But I saw you peep through your window
Am Em Fmaj7 Em
I saw the light, I saw the light
F
I know that you saw me
G C
As I looked up to see your face
これは前にもあった
僕が君の家の玄関まで来た時の事
返事がなかった
君じゃないって言われたけど
君が窓から覗き見するのが見えたよ
灯りも点いてた、僕は見たよ
君が僕を見たのも分かってる
君の顔を見ようと僕が見上げた時に


I tried to telephone
They said you were not home
That’s a lie
‘Cause I know where you’ve been
I saw you walk in your door
I nearly died, I nearly died
‘Cause you walked hand in hand
With another man in my place
電話しようとしたら
家に君はいないって言われたけど
そんなの嘘さ
だって君がどこにいたか知ってるもの
玄関を歩いて入っていくのを見たから
僕は死にそうだったよ
君が僕の代わりに別の男と
手をつないで歩いてたから


C E A
If I were you, I’d realize that I
Dm F C
Love you more than any other guy
C E A
And I’ll forgive the lies that I
Dm F C
Heard before when you gave me no reply
もし僕が君だったら、僕が他のどの男よりも
君を愛してる事に気付くだろうに
それから前に聞いた
君が返事をくれなかった時の嘘は許すよ


I tried to telephone
They said you were not home
That’s a lie
‘Cause I know where you’ve been
I saw you walk in your door
I nearly died, I nearly died
‘Cause you walked hand in hand
With another man in my place


Am Em Fmaj7 Cadd9
No reply, no reply
ノーリプライ、応答なし


言語が分からずとも悲痛な叫びとシンバルの強打で語り手のやりきれない気持ちは伝わる。

ただ彼が妄想癖のあるストーカーだと取れもする、てのは解釈が現代的に過ぎるだろうか。
因にリプライなる音訳語も今や日本語として一般的なものになっているだろうか。

The Rays – Silhouettes

窓辺にシルエットが見えるのに電話の応答がないという1957年のドゥワップ曲が本作の詞の着想の元となったとレノンは明かしている。

コメント

  1. ノエルかえる より:

    こんにちわ、
    歌詞の冒頭の「This happened once before,」は、たぶん、前にもあったと言うことではないと思います。 
    歌の主人公が「This happened once before,」と言い出す直前に、彼女が「 no reply」と言う事件を起こしたということなのではないでしょうか? 
    それなので、イントロもなく突然に始まるのではないかと思います。演劇的な感じもするのではと思います。

    • deni より:

      こんにちは
      ご案内のリンク先の対訳を拝見しましたが、once before は「今さっき」という意味にはなり得ません。それから「ぼくが君ならよかった…」「前だったら…」の所も誤訳です。時制をしっかり把握するのが肝要かと存じます。

  2. ノエルかえる より:

    ありがとうございます、ご返信をいただいた上に、私の訳にも目を通していただいて恐縮です。 

    お分かりいただけないのは仕方がないのですが、
    再度説明申し上げます。 

    この歌詞での、once before は、just before の意味で使われています。 
    先行の言葉が、This happened ですから、それが自然です。
    onece に変えたのは間違いかもしれませんが、やはり、レノンの意図だと思います。理由は推測する以外ありませんけれど。語の切れなのかもしれません。
    「時制」はとても重要です、仰る通りです。そこでこの歌の時制なのですが、「 No Reply」された後の激情の瞬間にあります。使われているすべての動詞がその瞬間を表すために使われています。レノンが腐心したのもそこだと思います。If I were 〜, would の文を、〜だったら、〜である、と段階的に捉えると、間伸びして、その瞬時の感じを失いかねないと思います(私の訳がうまくできているとも思わないのですが、この主人公の確信を瞬時に凝縮することが大事なのだと思います)。once にしたのも、あるいは、瞬間という感じを出したかったからかもしれません。I’ll も、その瞬間での意志です。それに、返事をしてくれなかった時の嘘、と言うのはおかしいです。返事をしなかったのだから、嘘も言っていません。