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歌詞和訳 Duran Duran – Come Undone

1990s

1993年発表の第7作アルバム Duran Duran 所収。英13位、米7位を記録したヒットシングル。
同じくバンド名を冠したデビューアルバムとの混同を避けて第7作は The Wedding Album と呼び習わされる。これは当時のバンドメンバー4人の両親の結婚写真がアルバムカバーに使われているから。

Come Undone

(Duran Duran)

Mine, immaculate dream made breath and skin
I’ve been waiting for you
Signed with a home tattoo
Happy birthday to you was created for you
僕の、無垢な夢が産み落とした息と肌
ずっと君を待っていたよ
絆の刺青が印
誕生を祝う言葉は君の為に作られたんだ


Can’t ever keep from falling apart at the seams
Can I believe you’re taking my heart to pieces?
絆がほころぶのを防ぐ事なんてとても出来ない
私の心をバラバラにするなんて信じられない


Ah, it’ll take a little time
Might take a little crime to come undone
Now we’ll try to stay blind to the hope and fear outside
Hey child, stay wilder than the wind and blow me in to cry
ああ、解けるまで少し時間がかかるだろう
少しヤバい事をしなきゃならないかも知れない
周りの期待や心配には目を向けないようにしていよう
愛しい人よ、風より荒々しいままに僕を泣かせてくれ


Who do you need
Who do you love
When you come undone?
Who do you need
Who do you love
When you come undone?
君は誰が必要で
誰を愛す?
我を失った時に
誰が必要で
誰を愛す?
自制を失ったら


Words, playing me deja vu
Like a radio tune, I swear I’ve heard before
Chill, is it something real
Or the magic I’m feeding off your fingers?
言葉、デジャブを感じさせる
ラジオで流れた曲みたい、確かに前にも聞いた
落ち着こう、これは現実か
それとも君の手から得られる魔法か?


Can’t ever keep from falling apart at the seams
Can I believe you’re taking my heart to pieces?
絆がほころぶのを防ぐ事なんてとても出来ない
私の心をバラバラにするなんて信じられない


Lost, in a snow filled sky
We’ll make it alright to come undone
Now we’ll try to stay blind to the hope and fear outside
Hey child, stay wilder than the wind and blow me in to cry
迷う、雪に埋まる空で
自分を見失うのも良しとして
周りの期待や心配にも目を向けないようにしていよう
愛しい人よ、風より荒々しいままに僕を泣かせてくれ


Who do you need
Who do you love
When you come undone?
Who do you need
Who do you love
When you come undone?
(Can’t ever keep from falling apart)
Who do you need
Who do you love
When you come undone?
(Can’t ever keep from falling apart)
Who do you need
Who do you love
(Can’t ever keep from falling apart)
Who do you love
When you come undone?
(Can’t ever keep from falling apart…)
君は誰が必要で
誰を愛す?
冷静さを失った時に
誰が必要で
誰を愛す?
全てをさらけ出すなら
(絆がほころぶのを防ぐ事なんてとても出来ない)


歌の始まりは子供の誕生を歓迎するかの言葉だが、何せサイモンルボンの歌声がやたらアンニュイで似つかわしくない。そこへ張り詰めた甲高い女声が割って入る。ならば男女の会話だろうか。女声の言葉は穏やかでなく、こっちはその内容と声調とが一致している。
容易ならざる物語を予感させる。

表題 come undone = done の状態の物(事)が解除(un-)される

文字通り(物理的)の意だと、「結ばれた/覆われた/締められた物が解かれる」。
比喩的(心理的)の意だと、「(計画等が)期待通りにうまくいかない」「(人が)自制[冷静さ]を失う」。
現代においては心理を言う方が寧ろ稀で、勢いその場合は仰々しさ(またはそれに起因する滑稽さ)を伴う。

詞中の fall apart (at the seams)も「ばらばらになる(= come apart)」という似た意味を持ち、また同じく物心の両義を表し得る。

サイモンルボンがポピュラー音楽界において詩人と評される事はまず無いが、そこへ持って来て日本では嫌でも翻訳という工程(それもマズいやつ)がもう一個かまされるから余計に「Duran Duran の詞に意味なんかないっしょ」などと決め付けられてしまう。
しかし少なくとも本作に関して言えば、仮に作詞者ルボンがこの曲に明確な意味や一貫した文脈を植え付けていないとしても、その詞が多様に解釈される事自体に価値がある…
… 気がする(ただのひいき目?)。ただ少なくとも情熱と冷静の間(何か聞いた事あるなあ)をさ迷う男女を描いている事は分かる(やっぱ漠然としてはいるけど)。

blow me や your fingers を性的な仄めかし(sexual innuendo)と取る向きもある様だけど、ウブな私にはよく分かりましぇん。

本作の白眉、切実な響きの女声に話は戻る。
その官能的にも聞こえる叫びの主は Tessa Niles という英国人歌手。

The Police – Synchronicity Tour 1983

一番右の白人。

David Bowie –“Heroes”– Live Aid 1985

ボウイは Tessa(テサ)を Theresa(テリーザ)と間違えて紹介。本人苦笑い。大観衆に向けて名前を売る気遣いが今一歩だったのもご愛嬌。
因に鍵盤はトーマスドルビー。

ルボンはもう還暦に近く、更には過去に何度か声帯を壊してるってのに今やその歌声は80年代と比べたって遜色ない(特に声域)。裏声への切替も極めて自然でピッチも全く安定している。

Lollapalooza 2017

原盤のベースは弦でなく全てシンセなので、MVのジョンテイラーは当て振り。でも公演ではちゃんと弾いていて、ちょっとオートワウが掛かった様な音がちゃんと聞こえる。でも2番の頭、なぜか弾くのをやめる(2:32)。丁度カメラがベースを抜き、弦から離れたジョンの宙ぶらりんの右手を押さえる。彼は数秒間どっかにイっちゃったんだろうか。

曲を〆る言葉
São Paulo, this one’s for you!
サンパウロ、みんなの為に歌ったよ!

ちょっと言い急いでるでしょ?タメる事をしない(出来ない)ルボンは意外にせっかちなのかも。
このビミョーなリズムのズレの所為もあって、Notorious の頃から私の Duran 熱は冷めてしまった(他のナイルロジャーズ制作のアルバム(ボウイ等)は全部好きだったのに)。

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